聖金曜日(主の受難) 2024年3月29日

先に下記リンク先の聖書箇所を読み、黙想してから動画をご視聴いただくことをお勧めします。

 

朗読箇所のテキスト(日ごとの福音)

 

第1朗読 イザヤ書 52章13節~53章12節

第2朗読 ヘブライ人への手紙 4章14~16節、5章7~9節

福音朗読 ヨハネによる福音書 18章1節~19章42節

 

 

<お説教要約>

今は天と地は静まりかえっています。それ以前の静かになった夜には、天使たちの歌声が響いて救い主の誕生を告げました。今はそれもない、その中に少し泣く声があるくらいでしょう。聖母マリアも聖ヨハネと一緒に家に帰ります。でも涙もない。その悲しみはあまりにも深くて心は死んだ状態です。心はまるで石になった状態で何も感じない。その悲しんでいる聖母の姿を見て泣き出す人も多い…。天と地はしんとしています。その静けさ…命は死にました。神は死にました。まるで大きな空白があるようです。今までの出来事は、どうしても人間の理解を越える。その静けさの中で、キリストはご自分の使命を成し遂げたのです。捕らえられ十字架に掛けられ…まるで自分が率先して導いているような有様です。御父の盃を飲むだけではない、進んで死を受け入れたのです。それは私たちのためです。

 

 

「わたしたちは羊の群れ、道を誤り、それぞれの方角に向かって行った。そのわたしたちの罪をすべて主は彼に負わせられた。苦役を課せられて、かがみ込み、彼は口を開かなかった。屠り場に引かれる小羊のように、毛を刈る者の前に物を言わない羊のように、彼は口を開かなかった。」

 

洗礼者ヨハネが告げたように、神の小羊は捕らえられ屠られて捧げられる。殺されて葬られる。私たちのために。

 

「世の罪を取り除く神の小羊、慈しみをわたしたちに。世の罪を取り除く神の小羊、慈しみをわたしたちに。世の罪を取り除く神の小羊、平和をわたしたちに。」