図書室より 新着本情報(12月)

12月の新着本の紹介です。

*地球で一番美しい教会  サクラムック 笠倉出版社

「地球で一番美しい教会」を訪れた気分に浸れるように、実際の時代・宗派・国ではなく、内観の豪華さや絢爛さを基準に写真を厳選しました。

世界各国に存在する教会は、それぞれの発展を遂げ今日に至ります。大自然の中にひっそりと佇む教会もあれば、住宅街の中にそびえたつ絢爛豪華な教会もある。その土地にしかない美しさを兼ね備えたものばかりです。そんな世界中にある、様々な教会の魅力に溢れてます。

<サクラムックは、笠倉出版社が発行するムック本です。ムック本とは、雑誌(magazine)と書籍(book)を混ぜた和製英語で、雑誌と書籍それぞれの性格をもつ出版物のことです。著者名の無いこの本は大学生がゼミや学生記者クラブの中で編集をしたそうです。>

 

*ヤバい神 不都合な記事による旧約聖書入門  トーマス・レーマー 新教出版社

旧約聖書には、神が横暴で残酷で好戦的だという印象を与える記述が少なくありません。アブラハムに愛息イサクを捧げよと命じるとは、たとえ試みだとしても、あんまりではないでしょうか。そんな箇所をどう解釈すべきなのか? 多くの人が疑問を抱くテキストを旧約聖書学の第一人者が取り上げ、それらの表現の意味と理由を考察し、神の真の「人柄」に迫った異色の書です。

聖書には理解することが困難なテクストが含まれているという事実に読者は直面します。聖書のテクストが容易に理解できない理由はさまざまです。特定の歴史的な状況に根ざしているからという場合もあれば、テクストの内容が恥ずべきもの、女性を蔑むもの、性差別的、そして残忍なものであるからという場合もあります。後者では、聖書における神が現代の倫理、神学、哲学における規範や信念に合わないという点が問題になります。奴隷制やアパルトヘイト、死刑や女性の抑圧などを正当化するために聖書が何世紀にもわたって用いられてきたことを理由に、聖書を危険な書物と考える人さえいます。

本書の目的は、現代の読者が問題を感じると思われるいくつかの聖書箇所について、理解を助ける情報を提供することにあります。

 


【図書室係からお知らせ】

図書室の開放ルールを見直しました。以前のお知らせで「自主管理」と宣言しましたが、毎週日曜日の10時30分から11時30分をコア時間として、係メンバーが図書室の鍵を開けることにしました。聖堂の階段に「図書室は開いています」表示板を出し、開放状態が一目で確認できるようになっています。その他時間帯の「自主管理」も継続します。