図書室より 新着本情報(10月)

10月の新着本の紹介です。

*キリストとともに 世界が広がる神学入門  阿部仲麻呂 リエンス宗教研究所

これだけ分かりやすく、温かい、羽のように軽やかに舞う神学書は世界にも例を見ないのではないでしょうか。現代のマインドフルネスやスローライフ、日本の能表現・世阿弥の所作の意味など、さまざまなテーマをキリスト教の視点から解説しています。諸宗教の神学やフランシスコ教皇の業績なども解説しています。まったく新しい神学入門です。

本書を通して、人間の普段の生活の中で<あったかさ>を自然に感じる事例を、12の平易なテーマ(おもい・つながり・たべること・いのち・あったかさ・うつくしさ・やすらぎ・つつみこむこと・さがしもとめること・さけび・よろこび・ふるさと)に分類して拾い上げながら、目には見えなくても、その奥にあって、それを支えている本源的な<神さまのぬくもり>に読者のこころの目を開かせようとしています。

 

*パシヨン  川越宗一 PHP研究所

『パシヨン』とは、キリスト教の「受難」を意味する言葉です。迫害という厳しい現実に翻弄されながら生きる日本人司祭と、キリシタン弾圧を取り仕切った幕府重臣を軸に、「人はなぜ争うのか」を現代人に問いかけます。禁教下で最後の日本人司祭となった小西マンショの生涯を描いた歴史小説です。小西マンショは、キリシタン大名・小西行長の孫で、渡欧して司祭となりました。

この小説は、迫害する側とされる側の双方について描かれており、国家や民族、異文化の摩擦を超克しようとしています。戦国・江戸時代のキリスト教徒の苦難と救済を描いています。


【図書室係からお知らせ】

図書室の開放ルールを見直しました。以前のお知らせで「自主管理」と宣言しましたが、毎週日曜日の10時30分から11時30分をコア時間として、係メンバーが図書室の鍵を開けることにしました。聖堂の階段に「図書室は開いています」表示板を出し、開放状態が一目で確認できるようになっています。その他時間帯の「自主管理」も継続します。