3月の新着本の紹介です。
*日本に住んでる世界のひと 金井 真紀 大和書房
この図書コーナーは著者がカトリック信者の方の本を集めてきましたが、最近は原則を緩めてキリスト教関連であれば購入しています。ところがこの本は(カトリック新聞の紹介ですが)カトリック信者が著者でもキリスト教関連書籍でもありません。しかしながら多くの国から来られた人々の中で、宣教で来られたみなさまのお話は驚きの内容です。フランシスコ教皇がまだベルゴリオ神父でいらした時に上石神井の修道院に来られてそのお世話をした修道士様、ザビエル家の末裔の神父様、他のみなさんに劣らずユニークな方でいらっしゃいます。
*イエスの聖衣(トゥニカ)とフランシスコの僧衣(トナカ)
- 稀有な二つの生き方、二つの不滅のメッセージ -
エンツォ・フォルトゥナート 太田綾子訳 女子パウロ会
キリストの普遍的なメッセージ“愛”を象徴する「聖衣」と、太陽や月や地球をたたえ、あらゆる造られしものたちを愛したフランシスコの生き方を表す「僧衣」。イエスは嘲笑され、力づくで服を脱がされ、フランシスコはイエスへの忠実ゆえに自らぜいたくな服を脱ぎ捨てる。「聖衣」と「僧衣」の探究は、世界を変えた稀有な二人の間を行き来する、想像を絶する旅となった。
十字架上で裸のイエスが私たちに残してくれた「一枚の布として織られ」裂かれなかった聖衣こそが、主に徹底して従いたいフランシスコに、継ぎはぎだらけの粗末な僧衣を大喜びで着させる理由だった。著者は遺物を始め、多くの史料・文献等を基に、本性を深く証しする聖衣と僧衣の、真の意味・象徴・類似点等を解明。