図書室より 新着本情報(6月)

 

6月に図書室に入った新刊をご案内します。

  • 橋をつくるために ~現代世界の諸問題をめぐる対話~  教皇フランシシコ/ドミニック・ヴォルトン 新教出版社
    教皇さまとフランスの社会学者ヴォルトンとの12回におよぶ対話の記録。テーマは政治・文化・宗教、世界中に広がる暴力、戦争の問題など多岐におよぶ。文化的多様性と文化的共存、人と人、異なる社会、異なる宗教間のコミュニケーションを力説する。「私たちの模範であるイエス・キリストにならって『橋を架けねばなりません』。そこに教会の政治活動の基本があります。」

  • となりのイスラム ~世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代~  内藤正典 ミシマ社
    長いことイスラム教徒の社会を研究し、対話をつづけてきた著者が、西欧世界とは価値の体系が根本から違っているイスラムの実態を語り、どうしたら仲良くしていけるかを提唱する:「イスラム教徒とはどういう人か」「ほんとはやさしいイスラム教徒」「日本人が気になる12の疑問」など。対立や衝突を避ける知恵と、平和への願いに満ちた一冊。

  • 【絵本】人生の選択 デーケン少年のナチへの抵抗  アルフォンス・デーケン原案 池田宗弘 画 堀 妙子 文 藤原書店
    死生学を提唱したデーケン神父の少年時代の話。4歳の妹の死、戦争中、焼夷弾の攻撃で亡くなった友人と、紙一重で命拾いをした自分。ナチのエリート養成学校に行くことを断った命がけの決断。そして召命。「生と死を考える」原点となった子どものころのエピソードが語られる。大人にも読んでもらいたい美しい絵本。