図書室より 新着本情報(3月)

 

3月に図書室に入った新刊をご案内します。

  • 渡り鳥の見たキリスト教 ~キリスト教の比較社会論~  竹下節子 フリープレス
    人生最初の25年を日本で過ごし、その後40年以上をフランスで暮らした著者は言う。「生身をどこに置くかで見えてくるものが違う」と。そんな日仏双方の宗教センスを合わせ持つ著者が、カトリック教界の「今」をウォッチングする。
    第1部:日本の教会を取り巻く現実
    第2部:欧州カトリックの今
    第3部:教皇の真実。政治的なことにも詳しく触れている。
    2012~13年の信仰年のテーマのひとつは「旧カトリック国の再宣教」だったが、ヨーロッパの脱宗教化は、日本の信者が思っている以上に進んでいるのかもしれない。

  • 眠られぬ夜のために 第一部&第二部   カール・ヒルティ 岩波文庫
    「眠れない夜はつらい。しかしいたずらに嘆いていないで自己反省のために活用しようではないか。そんな時に役立つのはよい書物である。それが思考に刺激を与え、精神を正しい慰めの泉に向かわせる。こういう意味で最良の書物は旧約の詩編、新約の中のキリストの言葉、ヨブ記、プロテスタントの教会讃美歌のあるものである。」
    一日ごとの日めくり形式。ちなみに1月1日はのっけからこう始まる。「たえず偉大な思想に生き、ささいなことを顧みないように努めなさい。もっとも偉大な、しかも同時に、一般に最もわかりやすい思想は、現在ではキリスト教の形をとる神の信仰である。」