図書室より 新着本情報(8月)

 

7月に図書室に入った新刊をご案内します。

  • 「神様は私たちと共にいる」  バレンタイン・デ・スーザ著 ドン・ボスコ社
    バレンタイン神父はインド生まれ。司祭として初めて派遣された岩国の教会で、つたない日本語で不安に駆られながらイエスの教えを説いていた。その後、第三修練期を過ごしていたアメリカに岩国の信者たちから当時の話を記録した冊子が届いた。それをもとに編まれた一冊。ひとつひとつは2、3行の短い言葉だが、格言のような簡潔さで信仰の神髄が語られている。

以下の3冊はバーク神父からの寄贈です。
  • 「聖アウグスティヌス」~古代キリスト教最大の神学者~  秀村欣二編訳 平凡社
    「世界を創った人びと」シリーズの第4巻。各ページにカラーの図版の入った美しい本。(彼を主題にした美術作品の多さに驚かされます。)アウグスティヌスの伝記と思想が『告白』からの引用を交えて、分かりやすくまとめられている。入門に最適。原作はイタリア語、1979年出版。

  • 「聖書についての101の質問と答え」  レイモンド E. ブラウン著 女子パウロ会
    著者は1953年に叙階された世界有数の聖書学者。前書きで百瀬神父は「この人の言うことなら、カトリック教会の正統的な信仰として、安心して受けとめようと思います」と書いている。収録された質問はほとんどが実際に問いかけられたものだが、それに対して著者は、一般的な「返答」ではなく、質問者が心から納得し、さらに啓発へ誘うように会話体で「回答」を語っている。

  • 「キリスト教以前のイエス」  アルバート・ノーラン著 新世社
    ノーラン師は1934年南アフリカ生まれ。20歳でドメニコ会に入会。49歳でドメニコ会総長に選出されたが辞退して、アフリカで貧しい人々との連帯を現場で続けた。著作では、人類全体の公正な生存のためにイエスが何を提供しているかを探究し続けた。「この本は信仰なしでも読めるように書かれています。一世紀のパレスチナで生きた一人の人を、キリスト教信仰の対象になる以前のありのままの人間として、同時代の人々が眺めたよう描いています。イエスへの信仰は出発点ではありませんが、それが私たちの結論になってほしいと思います。私たちがイエスへの信仰に導かれるならば、その信仰を私たちが「救われ」解放される唯一の道として再発見したからです。」(前書きより)1986年第2版出版。