図書室より 新着本情報(6月)

 

6月に図書室に入った新刊をご案内します。

  • いのちを紡ぐ ~聖人たちのことば~  須永和宏 ドン・ボスコ
    聖人たちのことばを冒頭に掲げ、そのうえで聖人の全貌を浮き彫りにする。古今東西52人の聖人を取り上げている。コンパクトにまとまっていて読みやすい。

  • 烏賊墨の一筋垂れて冬の弥撒 ~万葉神父の日々是好日~  前田万葉 かまくら書房
    この5月枢機卿に任命された前田万葉元大阪大司教の著書。五島列島の出身で、先祖には殉教した人もいるという。代々受け継がれてきた信仰の遺産と霊性を語り、五七五に乗せて福音を語る。2007年日本26聖人殉教者祭での講演とアグネス・チャンとの対談も収められている。

  • 天国で神様に会う前に済ませておくとよい8つのこと  田頭真一 東邦出版
    著者はバプテスト派の牧師で、全人医療をめざすオリブ山病院の理事長。60才という壮年期と老年期の両方が見える年齢で、ゴールまでにすべきことを書き上げた。①自然体②謝罪③解放④伝承⑤成熟⑥謙遜⑦受容⑧奉仕 高齢期医療や終末期医療の現場で感じたことが、聖書の引用をまじえつつ、やさしい言葉でかかれている。

  • ザビエルの夢を紡ぐ ~近代宣教師たちの夢を紡ぐ~  郭南燕 平凡社
    キリスト教伝来以来、宣教師たちは福音を伝える使命感に駆り立てられて、日本語で話し、日本語で著作してきた。それは日本人と日本語文学に豊かな財産をもたらしたはずである。ザビエルを皮切りに、明治初期に来日したヴィリオン神父、カンドウ神父、ホイヴェルス神父、ネラン神父という日本に生涯を捧げた5人の宣教師を取り上げ、その日本語と功績にせまる。著者もまた日本語で著作をする上海生まれの日本文学者である。