図書室より 新着本情報(2月)

2月に図書室に入った新刊をご案内します。

  • 「聖地巡礼リターンズ 長崎、隠れキリシタンの里へ!」 内田樹×釈徹宗 東京書籍
    ユダヤ哲学者と浄土真宗のお坊さんが長崎を尋ねる。行く先々で炸裂するおしゃべり。 26聖人の殉教や日本の信徒発見のニュースが、日本でよりもヨーロッパに大きな衝撃を与えたという話は初耳でした。大阪府茨木の旧家から、ザビエルのあの有名な肖像画をはじめとするキリシタン遺物が発見された話も面白い。

  • 「涙のしずくに洗われて咲きいづるもの」  若松英輔  河出書房新社
    「人権社会」の実現のために、世界の一隅を照らす活動をしている人々10人のインタビュー。水俣病を告発した作家の石牟礼道子さん、労働司祭の池田雄一さん、「こころのともしび運動」のハヤット神父、マザー・テレサ、ほか障害者スポーツに携わる人、知能障害者によりそう人、「駆け込み宿」をつくった人、犯罪被害者の母親等々。

  • 「しんげん 日本の社会とカトリック教会に向けて」 森 一弘  女子パウロ会
    行き先がわからない日本の社会と、なかなか刷新の進まない日本のカトリック教会の現実に向けた辛言、進言、箴言、深言。カトリック新聞とカトリック中央協議会の会報に連載されたもの。2004年初版。

  • 「心の奥の愛の声」  ヘンリ・ナウウェン  女子パウロ会
    ラルシュで自分の居場所を見つけたと思った直後に起きた友情の破たん。著者は死を思うほどの絶望に突き落とされる。これはその時期に自己治療のために書きとめた「秘密の日記」である。 落ち込みから回復するためにみずからに課した「信仰生活上の規則」が、徐々に精神の安定と喜びへと導いていく。霊的であると同時に非常に具体的なアドバイスの数々は、誰にとっても有効な助言と思われる。

  • 「ダギーへの手紙  死と孤独、小児ガンに立ち向かった子どもへ」  E. キューブラー・ロス 佼成出版社
    「これは、いのちについてのお話です。これは、死についてのお話でもあります。」脳腫瘍を患っていた9才の男の子の「いのちって何? 死って何? どうして、小さな子どもたちが死ななければいけないの?」という質問への返事。英語の原文付き。日本語訳はアグネス・チャン。はらだ たけひこの光がさしてくるような絵がそえられている。

  • 「イエス・キリストの福音」(絵・文) ミッリ・ヴァイ ドン・ボスコ社
    漫画のような可愛いイラストによる福音書。イエス・キリストの生涯だけでなく、たとえ話や奇跡物語も描かれている。大人にも、子どもにも!