祈りの日(12/11)

― 待降節第三主日 ―

2016年12月11日(日) 9:30のミサから聖堂にて

テーマ 「ともに暮らす家を大切に」(回勅 ラウダート・シより)

 

<一日の流れ> … 沈黙の中で

 

9:30~  ミサ (「教会の祈り」を合わせて)

10:40~ 祈りⅠ

12:00~ 昼食 (静かに音楽を聞きながら)

12:45~ 祈りⅡ   分かち合い

14:15~ 結びの祈り(「教会の祈り」より)

 ~15:00 自由にお茶 → 終了

 

*昼食をご持参下さい

 

「ともに暮らす家である地球を大切に」

-『いつくしみの特別聖年』閉幕にあたって―

 

教皇フランシスコは、「この慈しみの特別聖年が、私たちの共通の家で起きていることを考慮した上で、「心からの回心」をキリスト者に呼びかけるものとなりますように。」と望まれました。その特別聖年の終わりにあたって、私たちはこの呼びかけにどのように応えたか、応えていきたいのか振り返りながら待降節を過ごしていきたいと思い、今年の「祈りの日」を準備いたしました。

 

その大まかな内容を、教皇メッセージ(9月1日を、「すべての被造物の日」とするにあたって)と、「回勅ラウダート・シ」からの抜粋によってまとめてみました。

 

*一つになって、ともに暮らす家である地球を慈しむとともに、私たちが生きているこの世界を分かち合いと交わりの場として大切にすべきです。

神はこの地球という豊かな園の管理を私たちに託してくださいました。しかし人間は神から賜った地球の資源を無責任に乱用するようになり、その結果、環境汚染と破壊、大量の廃棄物の問題、気候変動による難民危機などが引き起こされています。これまで以上に世界の貧しい人々は、その影響を最もひどく受け苦しんでいます。人間はすべての被造物と深く結びついています。「大地の叫びと貧しい人々の叫び」に耳を傾け、最善の努力を尽くしましょう。無関心でいられるものはこの世に何一つありません。

 

*被造界に対するこれらの罪を許してくださるよう、神の慈しみを願い求めるすべを学びましょう。

この歩みにおける最初の一歩は、常に良心の糾明です。世界は愛のこもった神からの贈り物です。このことを愛を持って自覚することです。自国の繁栄のみを求め、ゆきすぎた消費の欲望によって形作られる生活様式を今一度考え直す必要があります。私たちの共通の家に及ぼした害を悔い改めましょう。

 

*今までと違った生き方をするという決意をもって、具体的な一歩を踏み出すよう努力しましょう。

プラスチックや紙の使用を避けること、水の使用を減らすこと、ゴミの分別、食べられる量だけを調理すること、公共交通機関の利用、不要な電気を消すこと、他の生き物を大切にすることなどなど、ささやかな努力が第一歩です。自分が置かれているところで何かできることがあります。そこから始めましょう。

 

*私たちは後続する世代の人々に、いま成長しつつある子供たちに、どのような世界を残そうとするのでしょうか。

世界のグローバル化が加速し、物質的・霊的な貧困が増え続けています。神の世界を感謝のうちに観想すること(精神的な慈善のわざ)、暴力や搾取・利己主義の論理と決別し、日常の飾らない言動(身体的な慈善のわざ)が必要です。

 

*祈りましょう

おお、貧しい人々の神よ、

あなたの目にはかけがえのない

この地球上で見捨てられ、忘れ去られた人々を救いだすため、

私たちを助けてください。

愛の神よ、地球上のすべての被造物へのあなたの愛の道具として、

この世界での私たちの役割をお示しください。

いつくしみ深い神よ、あなたのゆるしを受けて、私たちの共通の家全体に

あなたの慈しみを運ぶことができますように。

あなたはたたえられますように。アーメン