ホームレス

 イエスは弟子たちを宣教の活動に送り出したとき、こう言いました。「旅のために何にも携えてはならない。杖も袋も、パンも金も持ってはならない。」(ルカ9・2)。そして、そう言ってから彼らをだれも知らない村や町へ送りました。ホ―ムレスの彼らを遣わしました。つまり、神様は彼らを見守っていることを彼らに体験させたいと望みました。弟子たちが興奮した形で帰ってきました。食べ物も、宿泊場所も用意されていたからでした。ホ―ムレスであっても困りませんでした。


 主イエスもホ―ムレスではなかったでしょうか。30歳になって、洗礼を受けて、宣教活動をはじめたのではなかったでしょうか。ナザレの家を去ってからは、お金を儲けるために働いたことがなかったようです。イエスは心の良い人は神の指導を受けて、困った人を助けることは決まっていることだと御存知でした。弟子たちにその重大な教えを分かって欲しいと思っていたでしょう。

 

 大船教会の共同体が大分前から茅ヶ崎市にいるホ―ムレスを助けていることは素晴らしいことです。わたしは戸塚教会からこちらに赴任したころから関内駅の近くにある横浜市役所の駐車場を借りて毎週の日曜日午後7時からホ―ムレスにカレ―ライスとみそしるを約180人に配ります。また古着をもっていけば、すぐに全部なくなります。ホ―ムレスを助けグル―プを呼び集めたのはあるフィリピンの奥さんです。もう13年前からです。そのグル―プが必ず毎週の日曜日に午後7時から食べ物を配ります。食べ物を配るために約20分ぐらいです。


 土曜日の午後にカリ―の用意をするためにある婦人たちが集まります。4人が一つに組みになります。当番で手伝う組を決めます。


 もちろんカリ―やお米や、紙コップなどを買うためにお金が必要です。その寄付金を募るために何週間か前に説教のときにみなさまに寄付金を願いました。つまり自分が受けている収入の1%を願いました。それは10万円あたり1000円、1万円あたり100円を寄付するように願いました。千円あたり、10円です。その寄付金を教会の受付にある「ホ―ムレスのため」と書いてある箱のなかにいれることです。わたしは時々そのお金を取って係りの人に手渡します。


 ぜひ、皆さまが一度見て欲しいと思っています。主日の午後6時に教会の前に集まって電車に乗ります。教会に戻るのは8時半ごろです、この善行が外国人の良い精神を示すのではなく、日本人の素晴らしい心を示すことになりますように願っています。