カトリックアイルランドはまだカトリックですか???

 第一次世界戦争の終わり頃だったと思いますが、アイルランドがイギリス国から独立を得て、北アイルランドがプロテスタントの国になり、南の方がカトリックの国となりました。南の方の信者がやっと開放され、大変喜んでいました。しかし、最近カトリックアイルランドで「同性愛」の問題について投票が行われました。驚くことに「同性愛」を賛成した信者は62%でした。それを新聞で見て、わたしはびっくりしてしまいました。ご存知のように、カトリックの教えによると、結婚は男女の間だけであり、子供を設けるためであります。だから、アイルランド教会で主日の説教をする司祭たちは必ず「同性愛」に反対の意見を出したはずです。信者さんが説教を聴いていなかったでしょうか。そうです。信者さんたちが教会に通わなかったでしょう。なぜかというと、多くの信者が司祭に対して尊敬を失ったからです。

 

 もう十年以上前のことだと思いますが、アイルランドで何人かの司祭たちが性的な罪を犯してしまいました。それでその教区長たちは教会の評判を守るためにそれにフタを閉めてしまいました。いつの間にかそのことがばれて、信者が教会に対して尊敬心を失ってしまいました。誠に残念でした。やはり、キリスト教を伝える方法は言葉によるのではなく、善行です。

 

 もう百年以上前ですが、カトリックとプロテスタントが互いに強く反感を持った頃、カトリック信者が厳しく圧迫され、とても貧しい生活をしていました。その頃、多くの信者は土地を売って、船に乗って、アメリカに移住しました。シカゴのカトリック教会には多くの司祭やシスターはアイルランド人か、あるいはアイルランド系でした。アイルランド人が皆深く尊敬する聖パトリックの祝日は3月17日です。それが必ず四旬節中に当たりました。四旬節であっても、3月17日にわたしが通ったカトリック学校が特別な休みになりました。学校のシスター方がその祝日を祝いたいと望んでいたからでした。わたしたち生徒たちも四旬節の約束した犠牲を一日止めて楽しみました。シスター方の信仰のお陰でした。

 

 これからはアイルランドのカトリック教会がどうしたらみなの信頼感を得られるかが大きな問題です。一つは明らかになっています。それは信者さんたちの信頼感を得る方法は説教ではなく、善行によるものです。キリスト教的な善行が必ず勝つのです!