四旬節と奉献生活

 去年のいつか、教皇様が今年の典礼のテーマは「奉献生活の年」として宣言なさいました。今年の典礼が昨年の第1週目の待降節、11月30日から始まりました。そして、来年の2月2日「主の奉献」の祝日まで続きます。


 「奉献生活」というと、皆様は何を想像しますか。大抵「修道者」の生活と思うのではないですか。普通、一般の信徒に関係のないものです。しかし、教皇様はキリスト信者の皆さんに向かっておっしゃったようです。


 たとえば、結婚生活に入った夫婦はどうでしょうか。その2人が心を合わせて、神に向かって歩んでいるはずです。それが奉献生活でしょう。青年たちが召命を受けて修道会の神学校に入ったら、自分が馴れていた生活順が大分変わります。まず、早起きすること、瞑想すること(30分だけですが)、共同生活を覚えることなどに訓練させられます。少しずつ馴れると、生活が楽になります。そうしているうちに、神様が中心になります。きっと、教皇様が信徒のみなが絶えず神様の思し召しを果たすことを望んでいます。


 今年の四旬節の間、もっと奉献生活に直接につながっていることをやってみるように勧めたいと思っています。たとえば、毎日、10分か15分間、聖書を読んでみたらどうですか。旧約聖書の詩篇が素晴らしい祈りです。150編があって、その中から、自分の心に合う詩篇を選んで、考えながらゆっくり味わうこと。あるいは、電車に乗っている間、ロザリオの一連を唱えて、配偶者や家庭のために捧げること。あるいは、四旬節中、配偶者とけんかしない事など。一杯考えられます。どうぞ、実り多い四旬節を過ごしましょう。